「徳島の技」−杢張り
■杢張り■
塗装と並ぶ徳島の大きな特徴です。
丸太を紙のように薄く(0.2〜2ミリ)スライスしたものを杢といい、これを木地に張る技術で、木材を有効利用するとともに木目の美しさを活かすことによって、トータルにコーディネートされた家具生産に適しています。
木目は同じ樹脂の場合でも、さまざまに個性をもっています。そのため、同じ木目の製品をつくることは非常に困難となります。
しかし、同一の空間内で使う家具の色や木目には統一感を求められる場合のあり、そのような時に”杢張り”の技術が用いられます。
杢張りは、接着剤を塗った板に木目となる木を0.18ミリ〜0.2ミリ程度に薄くスライスしたものをアイロンで張り付け、美しい木目を表現する技術です。
美しく染め上げた山羊の皮を木材に張り、その上から透明の塗装を施す技術です。
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−徳島の木工−